ErukoBlog -Hatena diary

遠距離を経て、国際結婚、在米(中西部) アメリカ生活のことについての記事。皆さんの役に立てれば嬉しい。

【国際結婚】結婚生活に必要な3つのこと

 

マリッジカウンセリングにておすすめしてもらった本を読み進めているうちに、結婚生活で必要な3つのことを理解しましたのでこちらでシェアします。

 

これを知っていれば、と後悔する前に結婚生活で知っておきたい知識を身につけることで、よりよい結婚生活が送れることを願っています。

 

1、時間を作る

夫婦で過ごす時間を作りましょう。

共働きで忙しい、夫または奥さんが単身赴任をしている、子育て・家事に忙しい。

どんな時でも、少しでも一緒に過ごす時間を作ることで、相手に安心感を与えことができます。

 

一緒に過ごすことができなくても、一緒に何かをする時間を作ることでも代用できそうです。

 

また、お互いのために「時間を作る」というルールを決めたら実行することにします。

どちらかが不明瞭な理由で時間を作らなくなり約束を破ってしまうと、信頼関係が崩れます。

夫婦というのは他人よりも互いに信頼したり、頼ったりするものですから、相手に期待している分、納得しない理由で約束が破られてしまうと落胆するものです。

一般的にその落胆は妬みになります。夫婦というのはとても特殊な関係だと思います。

 

結婚式をした夫婦であれば、教会で誓いの言葉をしたと思います。

結婚をすると実感できたことは、結婚式の誓いは現在の愛を宣言するものではなく、未来の愛を約束するものだということです。

 

結婚したあの日から、もっともっと信頼感を高め、絆を強くし、互いに愛情を感じるためには結婚式の「契り」を守り、自分を「契り」に結びつけ、夫婦で過ごしていくことが理想ですね。

 

結婚生活で、共働きをしており、さらに子どもがいるなど、日々多忙な日々を送っている夫婦にとっては時間を作ることは難しくなります。

子供のためにあれもこれもやらなければいけない....旦那のために時間も作ってあげなければいけない....忙しい!という中でも、お互いにコミットしてお互いが安心できるように時間を作り、一緒に美味しいものを食べたり映画を観たり、夫婦である、互いの人生の伴侶である、チームであるという「アイデンティティ」を確認する時間を作るのが理想的です。

 

1週間の土曜日の夜は、スマホをしまって映画を1つ一緒に観る、

行きつけのバーに一緒に飲みにいく、など、アメリカの映画やシーズンものでよく聞く「 date night」をするのもひとつです。

 

 

 

2、意志を創る

 

夫婦になったら、今までのカップルの関係以上に「意志を創る」ことが大事になってきそうです。

 

夫婦関係になるというのはとても不思議なことで、いつも一緒に過ごしたり、相手は私の「夫」「奥さん」という関係になるとお互いに過度に期待し合い、信頼をしたくなるものです。

 

夫婦はチームプレイとも聞いたことがありますが、この仕事は私がする、あの仕事は夫の仕事、というふうに互いが信頼しあって期待しあって任せているものの中でも、些細なきっかけでできなくなったり、やる意味を見失ってしまうといろいろなものがガラガラと崩れ落ちてしまいます。

 

崩れ落ちるというのは悪いことではありません。

夫婦間で意見を交換しあい、よりより策を練り、環境を向上することでより強い信頼関係、絆が生まれます。

 

人間の筋肉のように、鍛えていくと筋肉の繊維に細かな傷ができますがその傷を修復しようとして身体が働きかけます。結果的に筋肉が増強されて筋肉が増えていきます。

 

それと同じように、夫婦関係も傷が入っては互いの強い意志を持って修復に努め、より強い信頼関係、絆、夫婦であることの自信・誇りが育っていきます。

 

それは、結婚式を行った後から「契り(ちぎり)」として夫婦間で必要不可欠なことになります。

 

結婚式というはただ単に、友人や家族に結婚したよと披露したり感謝の気持ちを伝えるだけではありません。

 

日本の結婚式は商業化された本物かどうかよくわからない教会で、よく知らない外国人の牧師さん(多くがアルバイトではないでしょうか)によって契りをかわす流れになっています。

私は個人的に、馴染みのないよくわからない・知らない偽の教会で、よく知らない外国人のおじさんに契りの証人になってもらうのは気分が乗らず、たとえ日本で結婚したとしても様式の結婚式はしないつもりでした。

 

アメリカで結婚して納得できたのが、私の夫は地元のツテを辿って地元の教会で無料で結婚式を挙げられるように計画してくれたことです。

私は大規模な結婚式は好きではなく、経済的な理由もあり、日本の両親もパスポートを持っておらずアメリカまでくる体力ももちろんないですので、彼の家族、親戚、友人のみで執り行いました。

 

誓いの言葉は、彼の高校からの親友である友人です。

クリスチャンで、誓いの言葉の意味を深く理解しており、牧師役としてピッタリでした。

 

結婚式は、私が渡米してから2週間で挙げたのでてんやわんや、私はキリスト教の思想もまったくわからず言われるがままに結婚式当日を迎えたのですが、聖書を読んでクリスチャニティを学んでいる今、結婚の契りというのはとても深くて重いものだと理解してきました。

 

「I do」「誓います」という言葉は有名ですが、何に対して誓っているのでしょうか。

結婚式では、このようなことが問われています。

 

Will you have this woman to be your wife? And will you make your promise to her in all love and honor, in all duty and service, in all faith and tenderness - to live with her, and cherish her, according to the ordinance of God, in the holy bond of marriage?

あなたはこの女性を妻に迎えますか?そして、あなたは、すべての愛と名誉、すべての義務と奉仕、すべての信仰と優しさにおいて、彼女と一緒に暮らし、神の定めに従って、結婚という聖なる絆の中で彼女を大切にすることを、彼女に約束するでしょうか?

Ref: The Meaning of Marriage: Facing the Complexities of Commitment with the Wisdom of God P.86

 

また、続いて新郎新婦はこのようなことも問われます。

 

I take you to be my lawful and wedded husband, and I do promise and covenant, before God and these witness, to be your loving and faithful wife. In plenty and in want, in joy and in sorrow, in sickness and in health, as long as we both shall live.

私はあなたを結婚相手とし、神とこれらの証人の前で、あなたの愛と誠実な妻となることを約束し誓います。私たち二人が生きている限り、富める時も欠ける時も、喜びも悲しみも、病める時も健やかなる時も、です。

Ref: The Meaning of Marriage: Facing the Complexities of Commitment with the Wisdom of God P.87

 

 

こちらの "The meaning of marriage"に書いてあることは、これらの誓いは新郎新婦同士で言い合っているわけではありません。牧師の問いに対して回答しています。牧師はいわゆる"God"の言葉を代弁していると私は認識しているので、新郎新婦はGodの問いに対して回答しているのです。これを契りと言います。Godとの契りはとても重くて深いものです。

 

クリスチャニティでは、Godとの関係性をVertical relationshipと言って、俗世の人間の関係を(家族、友人、知り合い)をHorizontal relationshipと呼んでいます。

結婚はVertical relationshipで成り立っている、という理解ができます。

 

よって、「 I do」「誓います」とは神さまの言葉に対して契りを交わしているということです。

 

ここですでに意志を固めているはずですから、結婚生活で必要不可欠なもののひとつには「意志を創る、固める」であることが理解できます。

 

 

3、約束を守ることにコミットする

 

2つめは「約束を守ることにコミットする」です。

これは1番目の二人の「時間を作る」という約束と、2番目の「意志を創る」ことにコミットすることを意味しますし、お互いが嫌な思いをしないように、険悪なムードになることを避けるために「コミットする」ということだと捉えられます。

 

「約束を守る」というのは、人によっては程度が異なります。

あるひとは決めた約束は必ず守らなければいけない、と思いますし、ある人は自分のできる範囲で約束を守るようにすればいいだろう、とゆるい範囲で守ろう、という人もいるかもしれません。

 

これは人が幼少期に育ってきた環境、母親の性格、父親の性格、両親の関係性、感受性など過去の経験に基づいて築かれてきたものも関わってきますので、何が悪いのか何が良いのかということは言えません。

 

しかし、結婚をしてからはそのような過去の習慣も関係なく、お互いが心地よく結婚生活を過ごせるために「互い」の意見をきき、自分の意見を伝え、お互いが受け入れて決めた「約束」を努力をして守ることは、夫婦にとって信頼感を増し、「約束を守る」ことでお互いの「自由」を手に入れることができるのだということです。

 

約束を守ることによって生み出される「時間と意志の創造」は、夫婦間の信頼関係を高め、夫婦であることの意味を強く理解することに繋がります。

また、夫婦のお互いの意思を尊重してできた「約束」を守ることで互いに安定したアイデンティティを確立することができます。

 

例えば、マリッジカウンセリングを担当してくれている教会のPastorは、奥さんと口論をしたときは(Pastorも普通の人間であることが理解できます)お花を買ってくるということでした。

 

奥さんもお花を買ってきたら、少なくともPastorが奥さんを怒らせてしまったことを反省していると捉えるのか互いの雰囲気がよくなるそうです。

 

このように、夫婦の片方が「XになったらYする」というルールを作り、それを必ず実行することによって夫婦関係が良くなるということです。良くなるまでいかなくても互いの気持ちがオジティブなものになるようにコミットをしているという意味で、互いに安心感を与えることができます。

感情や状況が流動的でも、このような約束ごと、夫婦のためのマイルールを作ることで、夫婦間の雰囲気がよくなり、互いがよりラクになります。

 

このようなことを繰り返し行い、夫婦間の問題を乗り越えていけば、絆が強くなり相手にもっと愛情を感じることができます。

 

これは、結婚式の時にした「契り」が効いているというふうに理解できます。