ErukoBlog -Hatena diary

遠距離を経て、国際結婚、在米(中西部) アメリカ生活のことについての記事。皆さんの役に立てれば嬉しい。

【国際結婚】結婚生活がしんどい と思ったときに知っておくこと

 

「結婚」というイベントは、人生の中でいちどきりのものだと考えられており、祝福されるべきものだとされています。

 

日本での結婚は、結婚式が一大イベントであり、20代後半〜30代の女性の間では結婚式の準備、段取りなどで話が盛り上がることもあります。

 

幼い頃からこんな結婚式がしたい、と理想を掲げてきた集大成を飾るイベントです。

 

私の個人的な話にはなりますが、3年の遠距離恋愛の末にアメリカで結婚をしました。

アメリカの州の決まり、ビザの関係で結婚式は地元の教会でさっと済ませ、その後役所に結婚に関する手続きをしにいきました。

 

これでやっと落ち着く、と思っていましたが、長年の遠距離恋愛を終えていきなり一緒に暮らすことになった私たち夫婦はたびたび喧嘩をすることが多くなってきました。

 

私の親はまだ一緒に暮らしていますが、夫婦支え合って生きているとは言えません。

本の言葉を借りて言えば、「利益のある関係」で同じ家で過ごしているように見えます。

親から学んできたことを私自身は繰り返したくありません。

 

私と夫(夫というのはなかなか慣れませんね)はよく口論というか、些細なことで軽い言い合いになります。

 

一緒に暮らし始めてから半年とはいえ、いつも同じことの繰り返してはお互いが嫌な気持ちになりしばらく険悪なムードで同じ家で過ごすことに私は耐えられなくなっていました。

 

2022年のクリスマスはひたすら口論を繰り返し、クリスマスは一緒に過ごしませんでした。

夫は彼の友人たちと、私はひとりで過ごしたのですね。

これは一生忘れられない屈辱的な経験でした。

 

なぜ私はここでひとりでいるのだろうか、好きなものを好きな場所に食べに行くこともできず、彼は友人と楽しんでいるのに私はひとりでいる、こんな不公平なことがあっていいのかと怒り狂っていました。

結婚して最初のクリスマスです。こんな最悪な経験は今までしたことがありません。

 

クリスマスのことだけではなく、ビザ関係の書類を準備するときも、彼の税金関係の書類が不足していることを指摘するといつもの口論に発展します。

彼自身の知識不足、アンガーマネージメントの問題がいちばん大きいですが、私も言い過ぎたところはあると思います。

 

しかしながら、ここアメリカではビザは私の生きる術です。

私のビザ関係の書類を放っておいて友人と遊びに行ったり、ゲームをしたりしていると私の存在を無視しているかのように捉えてしまっていたのです。

 

2023年3月現在は、なんとかビザ関係の書類(AOS)を提出し、機関の処理待ちですが、ここ3ヶ月で夫婦関係を良くするためにさまざまな努力をしてきました。

 

この記事では、新婚である私たち夫婦が夫婦関係を軌道に乗せるために始めたことを書いていきます。国際結婚で同じように夫婦仲に悩まれている方の参考になると幸いです。

 

1、まずは周りの人に相談してみる

 

私の場合は、まずは近所の知り合いに相談をしました。

なぜかというと、一番手っ取り早く問題が緩和されそうだと思ったからです。

近所に私たち夫婦のことをよく知っている65歳の女性、75歳の女性(ふたりとも隣同士の家で仲良し)に相談しました。

 

アメリカで国際結婚をするといえば、アメリカの都市部に住んで快適な暮らしができるのではないかと思われがちですが、駐在の方々や仕事に関連するビザで来られてアメリカに住んでいる方とは少し異なるタイプのビザで渡米するのがフィアンセビザです。

 

フィアンセビザ(Kビザ)で渡米後は、SSNを発行するなど所定の手続きを踏めば運転免許を取得したり銀行を開設したり、少なくとも身体的制裁(運転免許がなくて家から出られない、現地の銀行口座がないので経済的自由がないなど)を受ける必要なく、グリーンカードGC)発行まで待つことができます。

何よりGCが発行されるまで1年ほどかかる方がほとんどですから、経済的自由は他のビザの方より少ないと思われます。

 

労働許可がないとアメリカで働くことができませんので、日本の生活と比べるとかなり制約があることは間違いないですが。

 

私の場合は、日本でも車の免許が不要な場所に住んでおり、日本の免許も持っていなかったため車の運転がまずできません。

 

そして、現在住んでいる場所はシカゴの都市部から電車で1時間。ユニオンステーションからみて終点の駅から車で10分ほどの場所に住んでいますから、車がないと何もできない状態です。日本にいた頃はずっと家で過ごせないほど外出が好きで、自分が食べたいものもすぐにコンビニに買いに行けましたから、Kビザでの渡米で経済的制約、身体的制約があるのはかなりストレスになっていたと思います。

 

それでも、今できることは何かと日々自分なりに探し続け、渡米6ヶ月目の今は自分のルーティーンも確立しなんとかやっています。夫は日中仕事なので基本的にひとりです。

 

私たちはタウンハウスに住んでおり、ご近所さんはとても近くに住んでいます。

ほとんどが引退した夫婦、または60歳近い年齢の方々が住んでいます。

子ども連れ夫婦もいますが、共働きや起業をしていたりと何かと忙しくいつもコンタクトを取ることはできません。

 

夫の外交的な性格のおかげでいつも連絡の取れる60歳頃の方と75歳のおばあちゃんができました。年齢を思い出させない若い近所の方です。

 

何かあったらいつでも連絡してね、とか家に来たかったらいつでも来ていいよ、と言ってくれる心強い味方です。

 

私は、その近所の方々によく買い物に連れて行ってもらったり、なんとなく相手方の家で過ごしてお喋りしたりと仲良くさせてもらっているのですが、クリスマスの事件では本当に家に居場所がなくなりその近所の人にSOSの連絡をしたくらいでした。

 

私の夫は書類類に弱く、GCカード申請のための扶養証明のTax returnの話になると必ず機嫌が悪くなるんですね。私は書類に強い方なので(Kビザも自力で揃えて弁護士なしで通りました)書類に弱い夫についイライラしてしまうんです。

それがストレスになって、そのトピックになるといつも険悪なムードになります。

しかし、GC取得は今の私にとってすべてですから、険悪なムードになってまた書類が放置され時間が経つことにとても苛つきます。私の存在を無視されている気持ちになるのです。

GCを取得したり、労働許可を取ることで楽になるのは夫なのに協力的ではない理由が理解できませんでした。

 

その険悪なムードでぶちギレてしまった私は、仲良しのご近所の人に相談しました。

その人しか相談する相手がいなかったからです。

そのご近所の人は夫のことも知っているし、鬱やいろいろな辛い経験をされてきているので理解度が深いのです。

ご近所の方にとってネガティブな内容を聞くのは精神的によくないと理解はしていますが、相談しないと、私がおかしくなりそうでした。アメリカに住んでいる意味もわからないし、唯一頼りにしている夫が書類に非協力的なのは理解できませんよね。

 

その結果、ブチギレてご近所の人に連絡をして買い物に行って話を聞いてもらって、自宅に帰る際はカウンセラーのように夫とまずは話してもらいそれからそのご近所の人と夫、私の3人で話し合いをしました。

 

その日は11時〜18時までずっとそんな具合で愚痴を聞いてもらったりアドバイスをもらったりと、その方には頭がもうあがらないほどおせわになりました。

 

そのアドバイスの結果、以下の課題をもらいました。

  1. マリッジカウンセリングを受けること
  2. 夫はVAのカウンセラーに連絡を取ること
  3. ネガティブなことを言わないこと
  4. 私の天敵である元同居人の女性(夫と10年来の友人で仲がよく、夫の親友の彼女。私と喧嘩するとすぐにその友人カップルを家に呼び、私から逃げる。私はそれが死ぬほど嫌)とタイマンで話し、自分の意志を伝えること。

私は、すぐに教会のPastorの奥さんにテキストメッセージを入れて、マリッジカウンセリングを受けたい旨を伝えました。

そして、同居人の女性にもメッセージで、話したいことがあるから都合の良い日を教えて、コーヒーでも飲みながら話したいという旨を伝えました。

 

たった2つの行動で、しかもメッセージを送っただけですが、これができたことは私の大きい成果物だと思います。

 

もうここまで、底辺まで来たのだからどうにでもなれ、という感じで、そのご近所の人のアドバイスを素直に受け入れました。

 

結果、マリッジカウンセリングを無料でPastor夫妻から受けられるようになりました。

夫はもともとカウンセリングに苦手意識を持っていたのですが、さすがにPastorの言葉は受け入れられるようでした。クリスチャンですから。

 

また、元同居人の女性ともふたりで日曜日の朝に、おしゃれなカフェで数時間話しました。

ふたりで直接話すと、素直でとても良い子で、お互い友人が少ないことがわかったり(笑)何かあったら、彼女の彼氏で夫の親友である彼に直接相談しなよ、とも言ってくれました。

夫を通して見ていた彼女だからこそ、ネガティブな印象を受けたこともあるかもしれません。

しかし、ふたりで話したのは初めてのことでしたし、今までの誤解も解けたと信じますし、何よりその日曜日の朝がとてつもなく晴れていたので、すごくいい気分になりました。

 

2、マリッジカウンセリングを受ける

 

2番目は「マリッジカウンセリングを受ける」です。

「マリッジカウンセリング」は日本では一般的ではないでしょう。

 

私の夫は自分でも理解している問題がいくつかあります。

それは幼少期から続いていて、なかなか自分自身で完治することが難しいこと、カウンセラーなど他人に自分のことを話すことが苦手であるという理由で、大人になってもまだその症状を引きずっています。

 

幼少期から自分の怒りをコントロールするように努力してきています。

その努力は多くのところで見られます。

夫にとってのアンガーコントロールは、まずは抑えられないような怒りを覚えたら深呼吸をすること、その場を離れひとりになり、頭をさます環境に行くこと、です。

 

そのようにすることを教えられたのか、夫は怒りを感じて私と口論になるとその行動を繰り返します。

 

しかし、結婚前はその行動を見ても無視していました。

私には理解できない範囲だからです。

それは彼の問題であり私の問題ではない。彼が助けを必要としていたら助けを求めればいいし、不要だと思い込んでいるなら一生そのように繰り返していればいいのでは?とかなりドライに見ていました。

 

しかし、結婚をするとその行動がやけに目につくものです。

結婚というのは不思議で、以前までは私の世界だけで過ごせていたのが、夫の世界も私の世界に入れ込まないといけない状況になりました。

 

アメリカというのは不思議な国で、何をするにしても夫婦互いが同伴をして行動します。

ずっと一緒にいる家庭が多いようです。

日曜日のフットボール観戦、サンクスギビングの集まり、クリスマスの集まり、会社の集まりでも夫婦で参加するのが基本とされているようです。

 

そのため、特にホリデーシーズンは23日〜25日まで集まりに出かけたり、パーティーに行ったりと常に誰かの家にいたり、誰かとご飯を食べたり、過ごしたりと、日本人の東京近郊の核家族で育った私にとっては、なかなか耐え難いものでした。

 

しかも、家族・親族・友人は、夫の昔からの知り合いで、私よりも夫のことを知っていたり、同じ経験をシェアしており私にはわからない内容のトピックが多く話されます。

そもそもネイティブ同士の英語についていくこと、馴染みのないトピックの話を聞かされることと、かなりのストレスを受けているのに1日もゆっくりできずネイティブばかりと毎日話すのは苦痛です。他人と他人の家でくつろぐという習慣もないので、私にとってクリスマスは拷問でした。

 

後から夫から言われて気づいたのですが、ホームシックになっていたこともあるでしょう。

毎年クリスマスは海外出張に行っているか、都内で仕事をしていたのでこのようなローカルな雰囲気で他人とたわいもないことを話していることは初めての経験で、とても疲れます。

 

夫はもちろん、アメリカで生まれ育ち、クリスマスは大勢で過ごすことに慣れているので私の苦痛なんぞ理解することもできません。

そもそも結婚して最初のクリスマスなのになぜふたりで美味しいものを食べて過ごすことができないのか理解に苦しむ私を横目に、大好きな人たちと美味しいものを食べたいがために、ネガティブになっている私を苦い目で避けようとしている夫をみて、何かが爆発しました。

 

すべてに疲れてしまい、ひとりになりたかったのでクリスマスはひとりでネットフリックスを観て過ごしました。

 

楽しそうな顔で出来上がった夫の顔が憎たらしくて、違う部屋のベッドでひとりで寝ました。

 

しかし、クリスマスの朝、とんでもないことが起こりました。

 

私が夫の態度に我慢できず、クリスマスなのに何もすることがなく、夫だけが友人と楽しんでいるので夫を無視してひとりで朝の運動をしていました。

気がつくと、夫の親友カップルが遊びきています。

私はその状況に追いつけませんでした。

 

なぜ、親友カップルがうちにいるのか、

なぜ、親友カップルの女性が朝ごはんをうちで作っているのか、

夫は私より親友カップルとの時間を優先して、3人でクリスマスの朝に一緒に朝食をとるつもりなのか、と理解が追いつきませんでした。

 

私もコーヒーを作りに一階へ降りましたが、夫は平気な顔で話しかけてきます。

人がいるときだけ話しかけてくるのね、と無視しました。

親友カップルも状況がわからないのでキョトンとしています。

女性は夫の大好物のグレービービスケットを作っていました。

グレービーは私にとって重いので朝ごはんには向きません。

 

クリスマスの朝にこれをやられたのは、おそらく一生忘れませんね。

 

この後はひどい口論となりました。

夫も自分の何が悪いのか理解できていないのです。

なぜなら未熟だからです。

自分が心地の良いと思うことを、妻である私の意見も聞かずに勝手にしているからです。

まだ独身の気分だったんですね。

 

私も、自分の習慣ばかりを押し付けて不機嫌でばかりいました。

その不機嫌の理由を言うのもイラついたので何も言いませんでした。

 

ここでふたりの間に大きな溝が生まれていました。

 

クリスマスの後は、どうにか仲直りし普通に話すようになっていましたが

私のKビザからGCへの切り替えをする時期になってもっとひどい口論が勃発しました。

問題は彼のタックスリターンなどのお金関係の書類です。

 

彼は書類関係が苦手なので、揃えられない・見つからない書類を要求されるとすぐにイライラし始めていました。

 

GC切り替えのためにAjustment of Status(AOS)の書類を期限付きで用意しなければいけないのですが、一度USCISという移民管理局のような期間に私たちの書類に不備があるということでやり直しになっていたのですね。

すべて夫の年収とか、タックスリターンの書類不備です。

夫自身、自分の年収、タックスリターンについて理解していなかったのですね。

そして理解できないものをどのように理解できるようにするか、ということも苦手なのです。

 

AOSをすることが今の私には全てです。

現在SSNもなく、アメリカにいるのに一市民として機能しないのです。

パスポートはありますが、アメリカ国内で通用する身分証明書がないのですから。

なのでGCを入手することで私の人生が始まります。

それを理解している夫がなぜ非協力的なのか理解ができませんでした。

 

書類不備の話になると、目に見えて嫌な顔をする夫。

そもそもこの書類を準備するのは彼の役目です。

協力もせず、全て後回しにしてゲームをし始める姿を見ていると、本当に萎えました。

 

このようなことがあり夫婦としてあまり良い関係を保てなくなってしまいました。

「萎えて」しまい、自分のことしか気を遣いたくなくなってしまったのですね。

私の要望を聞けないのに、なぜ私が夫の要望を聞かなければいけないのか?状態です。

夫婦としてあってはいけない姿ですね。

 

ある日、また書類のことで口論になり口を聞かなくなりました。

 

同じようなことが繰り返し起こり我慢できなくなった私は、教会のPastorの奥さんにメッセージを入れました。

 

実は、クリスマスの時期にSOSをメッセージで出していました。

もちろんクリスマス時期は帰省などで忙しいですから会うことはなかったですが、その際に「マリッジカウンセリングをするという選択肢もあるよ」と言ってくれていたのを覚えていたからです。

 

その日には「マリッジカウンセリングを受けたい」という旨を送りました。

 

また、近所の人にも相談しました。

私は車を運転しないので、買い物は夫に連れて行ってもらっています。

ところが口論になり口を効かない状態になると何もすることができません。

食べたいもの、食品を買いに行きたい時に買えないのはありえません。

今でも週1に絞って買い物の負担を軽減しようとしているのに、夫も食べている食品を私が用意しているのに車も出さないのはおかしいです。精神的苦痛を与えられているのであればそれはDVですよね。

 

そのようにして、周りの人に助けてもらい、説得してもらい、マリッジカウンセリングを始めました。

 

今までカウンセリングに反対だった夫も、教会のPastor夫妻からしてもらうマリッジカウンセリングには意味を見出すことができたようで進んで受けてくれました。

 

マリッジカウンセリングでは、夫婦の幼少期から形成されてきた価値観を測ります。

夫婦になったからと行って、過去の苦しみや習慣がいい方向に変わるとは限りません。

むしろ今までとは異なる生活をすることで、過去の悪習が露呈してすれ違いが生まれたり、口論をするようになります。

 

私たちはまだ結婚して半年の新婚ですが、国際結婚という特殊な立場におり、カウンセリングが必要だと判断しました。カウンセリングを受けることは恥ではありません。

これは自分と向き合い、夫婦が互いに絆を強めていけるような過程のひとつだと思っています。

 

教会のPastor夫婦は彼ら自身も、若い頃は多くの口論・すれ違いを経験したと言っており、夫婦仲を見直すために役に立った本を教えてくれました。

 

もちろん教会のPastorなので聖書の概念に基づいた本ですが、本・DVD・Pastor夫妻との個別マリッジカウンセリング・カウンセリング後の食事を通して、夫婦であることをについて多くの学びがありました。まだカウンセリングを始めて2ヶ月ですがかなりの進歩があると思います。

 

夫婦で夫婦とは何かという本を一緒に読むこと、与えられた課題を一緒に進めること、何も話さずネットフリックスだけをみていた無言の夕食の時間も、カップル向けの会話のトピックを選び夕食時にそのテーマについて話すことを始めたおかげで夕食時は「今日の話題は...」と切り出すことが普通になりました。

 

その会話のタネからさまざまな話につながることがあります。

こんな簡単なことなのに、人から言われないと始められないことが不思議です。

 

また、Pastor夫妻と会う回数を重ねるたびに、彼らがとてもいいお手本となってくれています。聖書を学び、教会を所有し、大人数の前でスピーチをしているPastorですから夫も信頼をおいていますので、彼らが私たち夫婦と同じような困難を体験し、お互いの習慣を認め合って協力しあい今日まで夫婦として仲良くしている、という彼らの姿を見るとマリッジカウンセリングをし続ける意味を見出すことができます。

 

私たち夫婦は、聖書に基づいた思想によるマリッジカウンセリングをPastor夫妻から受けることによって結婚生活を確実に素晴らしいものにしています。

 

3、聖書から「夫婦とは」について夫婦で学ぶ

こちらは、クリスチャンの方ではなくても実践可能だと思います。

クリスチャンの旦那さま、または奥さまをもっている方は尚更です。

 

夫がクリスチャンのため、渡米初期の6ヶ月前より夫婦で教会へ通っていました。

私はクリスチャンではなく、聖書も読んだことがない、Jesusについても無知、むしろ宗教には興味はありませんでした。

ただ、夫が夫婦で教会に行きたいと要望していたことと、日曜日の朝に徒然に過ごすよりも人が集まるところに行けば人脈も広がるだろうということで通い始めていたのです。

 

家の周りに小さい教会はいくつかありますが、私たちが結婚式を挙げた教会で通うことになりました。

 

何回か通った後に、教会の入り口で初めて出会った女性と話しました。

その女性は見たことがなかったので「この教会は初めてですか?」と話しかけたのがきっかけです。なんとその女性は教会を所有するPastorの奥さんでした。笑

 

結果的に、マリッジカウンセリングを無料でしてくれることになり、2月から始めたのですが、彼らがおすすめしてくれた本を読むことになりました。

 

もちろん、聖書の概念に深く結びついているマリッジカウンセリング用の本です。

 

私にとって聖書に書いてあることはすべて新しい概念であり、英語の語彙やフレーズがまだ亜頭の中をふらふらと浮かんでいる状況です。

 

その本もまだ読んでいる最中ですが、半分も読まないうちに夫婦であることへの概念が180度変わってきています。

 

「好きだから一緒にいる」というよりもはるか深く、きつく結ばれ、お互い「コミットする」(ライザップではありません...)、「自分のわがままを知る」と、結婚してからが本当の愛のみせどころなのだな、と理解しました。

 

「コミットメント」というと、日本語での意味があやふやかと思いますので、英英辞典で意味を確認してみます。

 

commitment noun

1 [countable, uncountable] a promise to do something or to behave in a particular way; a promise to support someone or something; the fact of committing yourself

何かをする、または特定の方法で行動する約束;誰かまたは何かを支援する約束;自分をコミットする事実

2 [uncountable] commitment (to somebody/something) the willingness to work hard and give your energy and time to a job or an activity

熱心に働きかけ、仕事や活動にエネルギーと時間を費やす意志

3 [countable] a thing that you have promised or agreed to do, or that you have to do

あなたが約束したことまたは同意したこと、しなければならないこと

4 [uncountable, countable] commitment (of something) (to something) agreeing to use money, time, or people in order to achieve something

何かを達成するためにお金、時間、人を使うことに同意すること

www.oxfordlearnersdictionaries.com

 

上記のように「夫婦が互いにコミットする」ということは、「自分のエネルギーと時間を費やしてまでも、夫婦関係を維持するために熱心に働きかけること」「夫婦それぞれが満足をして夫婦として生きていくために、自分のお金・時間を削り相手に惜しみなく与えること。または家族・親族・友人においても夫婦友の利益となるように最大限使うこと」だと解釈ができます。

 

私であれば、私が人生で築いてきたものを夫に捧げる、また夫も同じように夫が人生で築いてきたものを私に捧げる、とお互いがコミットしあってからこそ結婚生活がいいものになるのだと書かれています。

 

そもそも、聖書というのはクリスチャンというのはどのような思想に基づいて行動をしているかということです。

 

日本でも外国人環境客は多くいますが、行動・言動は仏教の国日本で生まれ育ってきた私のような人間には到底理解できないものです。

家族観、価値観、どのような話題を話すのが好きなのかと、宗教によって基盤が異なると会話も弾まないのだと私の経験上思います。

特にアメリカ人は政治・宗教について深い知識、経験を持ちながらもオープンに話すことを避けている人々もいますが、日本人は政治・宗教について自分なりの思想を持つことを幼少期から経験していませんので、その概念さえも理解し得ません。

 

私がこの半年、聖書を読んできたり義父と仲の良い叔父さんによるバイブルスタディによって得てきた知識では、クリスチャンはこのような考えを持っていると信じています。

 

「この世の全ては神により創られ、私たち人間を含め地球上の全てのものは神の子(もの)である。神は全てを知り、いつでも私たちのそばにいる。神は私たちが何を経験し、何を楽しみ、何に苦しみのか全てを知っている。神を信じることだけが、幸せに生きられることであり、神を信じないものは不幸になる。悩み事があれば祈ること。祈ることは神との対話であり、祈ることで人生が向上する。」

 

敬虔なクリスチャンの人々の話を聞く限り、このようなことをいつも言っています。

日本語で言うと少し胡散くさく聞こえるかもしれません。

なので私は英語で聖書を理解することに努めています。

 

結婚生活・夫婦について特筆すると、「結婚は神との約束であり、神が全てを創り私たちの全てとなってくれているように、夫婦も互いに互いの全てになるように努力をしなければいけない。神の教会における役目が、夫婦それぞれの役目であり、永続的なコミットメントを保証し与えることを喜びに感じることが夫婦の形である」と言う文章になります。

 

不思議なことに、世界中には聖書を基として人生を歩んできている人々が多くいます。

日本人には一般的なことではないですが、このような思想がまずあります。

離婚率が多いのは承知ですが、敬虔なクリスチャンは上記のような考えを持っています。

 

旅行中に見かける、バケーション中の老人夫婦、テレビやYoutubeで取り上げられている仲良し老人夫婦は、不仲や口論、喧嘩、すれ違いをなんとか超えてきて互いにコミットをしきった後の夫婦の姿だと、今は思えます。

 

近所の仲の良い老人夫婦も、さまざまなつらい出来事をなんとか一緒に乗り越えてきて、歳をとると余計にお互いを必要とすることもあり、今がいちばん仲良く過ごせているとのことでした。

 

 

 

国際結婚は楽しいこともあれば、その倍のつらいこともあります。

夫婦の力ではどうしようもないことばかりで、第三者の助けが必要です。

私たちの場合は新婚のうちに、近所に人、教会の人、会社の人、聖書に基づく思想の助けを借りてようやく夫婦として一緒に生きていく術を学ぶ機会に恵まれました。

 

国際結婚で苦しんでいる方々に、私の経験ではありますがこの記事が届くことを願っています。

 

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