アメリカンスナイパー American Sniper : 洋画
※このブログ記事にはネタバレの内容が書かれています※
「米軍史上最多160人を射殺した、ひとりの優しい父親」が映画のスローガン。
今週の水曜日・木曜日は「アメリカンスナイパー」を鑑賞。
戦争映画は今まで観るのを控えていたんだけど、
(誰かが死んだりハラハラするの嫌い)
今や私の彼が米軍所属なので勉強のために観ることに。
しかも彼は、アフガンで一人の友人を亡くしている。
名前は聞いたことがある映画だったし、2015年に公開されたばかりで比較的新しい映画だから観てみた。
映画の内容と感想
映画の冒頭で父親から「番犬しかうちにはいらない」と言われ羊になることをやめた。
3.11。アメリカ人が殺されたことに憤りを感じ、彼の強い愛国心からシールズに入隊することを決意。
バーで出会った綺麗な女性を見事に妻にする。
優秀なスナイパーとして活躍。
勤務初日で女子どもを含め8人射殺。
国のためなら敵を殺すのが任務、という強い考えを持っているようだった。
厳格な父親の教育+長男らしい責任感+愛国心・忠誠心+SEALS=最強のスナイパー となってしまったわけだね...
「人間は働く限り与えられた役割というものがあるんだなあ。」と実感。
SNSでは中東の子どもたちが爆撃を受け苦しんでいる写真や動画が拡散されている。
なぜ苦しんでいるのか?米軍または現地の過激派グループによって射殺されたり爆弾を落としこまれているからだ。
そこでの疑問。 そもそも何で同じ人間なのに米軍はそんなことが出来るのか?
なぜ米兵は多くの敵を射殺するのか?女子ども関係無く。
映画「アメリカンスナイパー」はそんなことを考えるきっかけを作ってくれる映画。
映画の主人公である米軍特殊部隊SEALSの優秀スナイパーで「伝説」と言われている
クリス・カイルは妻と2人の子どもを持つ優しい父親だが、
自分と同じくらいの子どもも殺してきた。
なぜかというと、「仲間を救うため」 中東の敵は子どもに爆弾を持たせ自爆させ
米軍に攻撃する手法を取る人が多い。
その爆弾をその子どもが放てば米軍が何十人と死ぬため、
クリス・カイルはその子どもを射殺するしかない。
仲間が敵(米軍は蛮人と呼んでいる)に殺されていく度に
愛国心の強いクリス・カイルは敵への憎悪が強くなっていき
結果的に160人もの人を射殺した「伝説のスナイパー」と呼ばれたのだ。
クリス・カイルは計4回、およそ1000日もの間、宿敵であるシリアのスナイパームスタファを殺すためにイラクに滞在している。
イラク1回目の派遣 爆弾を持っている子どもを2人殺すところから始まる。
米軍と話した人々をドリルで殺すという猟奇的な敵国スナイパーの存在を知る。
ついさっきまでそこにいた子どもがそのスナイパーにドリルで殺され衝撃を受ける。
アメリカ帰国時、車の修理場で使っているドリルの音に反応してしまう。
イラク2回目の派遣後
妻から「あなたはここにいるけど心はここにいない」と言われる。
イラク3回目の派遣 友人が顔を撃たれる。 同部隊の1人が死ぬ。
(帰りの飛行機では6個の棺があるので全部で6人死んでいる)
イラク4回目の派遣
今回はムスタファ射殺がミッションとなる。
敵軍に乗り込まれた兵士たちは敵に存在を知られないように待機している。
クリス・カイルは1000日もの間米軍の最強の敵であったムスタファを射殺することに成功する。
ムスタファ射殺をすることにで友人達の敵討ちをしたクリス・カイルは退軍することをその場で決意
その後敵軍に存在を気付かれた兵士たちは敵に囲まれてしまい
何人か死傷者を出しつつも命からがら逃げ出すことに成功する。
帰国後は家族と仲睦まじく過ごしているが
PTSDの症状が見え始めていたクリス・カイルに対して
妻は退役軍人の会に参加することをお勧めする。
退役軍人の会に参加し自分を取り戻してきたクリス・カイル。
妻もイラク派遣前のクリスが戻ってきたようで以前のような楽しい生活を過ごしていた。
しかし、退役軍人の会でサポートしていた一人の元海兵隊の男と射撃に行ったきり、
クリス・カイルが再び家族の前に生きた姿で現れることは無かった。
アメリカンスナイパーを観て :
✔女性目線から言うと ブラッドリークーパーのイケメン具合(青い瞳と肉体美)にほれぼれ出来る。
彼の魅力に惚れ惚れするしかない。
この役作りのあめに朝4時間の筋トレ。
体重18キロの増量に成功したそう。
✔︎親の教育が子どもの人格を形成する
クリスパパ「世の中には羊・羊飼い・番犬がいる。うちには番犬しかいらない」
✔︎ブラッドリークーパーがイケメン
標的にターゲットを定めて息を整え、銃の引き金を引くところがイケメンすぎる。
✔︎真面目な話
この映画は愛国心を持つアメリカ人の主観的な思考回路が分かる。
(タリバン=蛮人=米軍を殺そうとするものは殺してもいい)
実際に映画の途中で米軍に情報提供をした何人かも、
タリバンを裏切った罪で殺されている。
しかし、米軍は何も出来ず彼らが死んでいくのを見つめることしか出来ない。
戦争というのはこういうことなんだな、と。
また、無差別にイラクの人々を射殺していく米軍の残虐さも伺える映画である。
さすがクリントイーストウッド監督
生生しい映像とともに、世界にメッセージを伝えているんだ。
私は今身近に米軍所属の彼がいるから戦争がどのようなものであるのかを
もっと知りたい!と思っている。
そういうことを理解していないと米軍の人と付き合う資格が無いとも
思っているから。
現在も戦争は世界で起こっているのだから....ね。
アメリカン・スナイパー【Blu-ray】 [ ブラッドリー・クーパー ]